『自分メディアラボ』は、ノンプロフェッショナルのためのWebデザインガイドです。Webデザインが本業ではないものの、自分でWebサイトをつくりたい、という方を対象としています。中学生の頃独学でWebをいじり始めて以来、ずるずると20年以上Webデザインに関わってきた私が、できるだけ具体的に、専門用語をひかえ、わかりやすい内容とすることを目指しています。
Contents
このサイトの作者について
普門 正浩(ふもん・まさひろ)※他称:ふもぱん先生
フリーランスWebディレクター
1982年生まれ。12歳でWebサイトをつくり始めて早21年。50万ページ超の制作実績を要す企業でディレクションやプロデュースを約5年、ソーシャルメディアとスマートフォン関連を中心に社内教育と事業開発を約2年経験。2013年からフリーランスとなり、上場企業から個人まで幅広くWeb活用の支援を行っています。
2013年にはWebデザインを教えるスクール「デジタルハリウッドSTUDIO横浜」の立ち上げに参画。技術習得のサポートをするトレーナーとして、月に数回出勤しています。
このサイトをつくった理由
Webサイトに助けられた原体験
私は自分のWebサイトを制作、運営することで、過去に多々救われてきた経験があります。主に10代後半という大昔ではありますが、人生の中でもかなり低空飛行だった中学、高校、そして浪人生時代に助けられました。
端的に言えば、Webサイト(ホームページという表現の方がしっくりくるでしょうか)をつくることで、閉塞感から脱したり、目標を達成したり、ということを体験してきました。この経験があったからこそ、今の自分、今の仕事があります。
自身の手でつくるおもしろさ
仕事ではお客様のサイトを代わりに制作するという、受託制作の仕事を10数年続けています。おかげさまで膨大な量の仕事を経験させていただきましたが、「自分のサイトを自分でつくるおもしろさ」について改めて考えることがありました。
お客様のWebサイトを自分が代わりにつくるのもよいのですが、お客様に「自身の手でつくるおもしろさ」を知ってもらう、というのもいいのではないか? と。
もちろん、興味がない、面倒くさいという事情なら制作を請け負うのですが(笑)、自分のサイトを自分でつくり、運営すると一種の愛着が生まれます。もし「自分の手で」という意思があるなら、そのような人の力になりたいと思った、それがこのサイトをつくった大きな理由です。
「自分メディア」とは
個人がつくるサイトを表す「個人サイト」という単語はどうも地味だな、というのが正直な感想でした。「個人サイト」という単語に代わるいい表現はないか? と長年考えていましたが、いまだしっくりくるものが見つかりません。
そのため、「自分メディア」を暫定的な表現とすることにしました。ブログやソーシャルメディアなども包括する表現ですし、ちきりんさんの書籍『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記』(文藝春秋)にはメインワードとして出てきます。
最後の踏ん切りとしては、考え方や言葉の選び方で影響を受けている松浦弥太郎さんの著書にも出てきたからでしょうか。『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。』(講談社)には、「「自分メディア」を発信する(P.110)」という内容があります。
本の出版社は文藝春秋と講談社だし、イタい表現ではないだろう…と自己説得した末、「自分メディア」という表現に落ち着かせたのでした。
Webサイトとの出会い
壁新聞、パソコンとの出会い、そしてインターネットの普及
Webサイトをつくる根源的な動機を考えると、小学生時代の「壁新聞」がありました。大きな紙に文章や絵を埋めていき、教室の壁に貼る新聞です。
目の前で友達が見てくれて、その場でいろいろな反応がわかるというおもしろさを知りました。当時、安藤くんという秀才の描く『のんきな父さん』という4コマ漫画がかなりのクオリティで、その壁を越えられずに悔しい思いをしたことをよく覚えています。・・脱線しましたね。
そんな小学校を卒業するころ、当時はまだWindows 95も出ていない時代でしたが、父が大枚をはたいて買ってきたMac(Macintosh PowerBook 540c)が決定的な出会いとなりました。
パソコンにさわるというだけで、なぜか「頭がよく、かつ格好よく見える不思議」にとりつかれた私は、小学校の卒業文集にパソコンの絵を描き、将来の夢はグラフィックデザイナーと書きました(今思えば、パソコンを使うことが大事なのであって、職業は何でもよかったのかもしれません)。
私が中学に入るころ、インターネットが一般向けに広がり始めました。ピーヒョロヒョロという音の出るモデムという機械を使い、電話回線でインターネットに接続している時代です。
まだ一部の人しか使わないような時代でしたが、未知なる世界に若かりし頃の私はのめり込み、多額の電話代を請求されて親に怒られるなど、当時最先端の非行をはたらいていたと自負しています。
(多分続く)
サイトヒストリー
2016/03/17 暫定版を公開